スペース・ゼロ寄席 Vol.34 ~いま聞きたい!新作落語の世界~
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今回の「スペース・ゼロ寄席」では、これまでの「古典落語」中心の構成から一歩踏み出し、スペース・ゼロ寄席 Vol.34 ~いま聞きたい!新作落語の世界~ と題しお届けいたします。
現代においてもさまざまに形を変えて創作されていく新作落語の世界を是非ご堪能ください。
| 日程 |
2026年4月13日(月) 18:30開演(18:00開場)
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| 出演者 |
三遊亭白鳥 ●さんゆうてい はくちょう●
新潟県出身。1987年、初代三遊亭円丈に入門、前座名、にいがた。1990年、二ツ目昇進で、新型(にいがた)と改名。さらに1992年、新潟と改名。2001年、真打昇進で白鳥と改名。前座時代から円丈らが主催する「応用落語」にレギュラー出演し、毎月奇抜な新作落語を発表しその才気を見せつけた。2003年、春風亭昇太、柳家喬太郎、林家彦いちらと「SWA」を結成、新作落語の活動の輪を広げた。多くの落語家、講談師、浪曲師が白鳥作品を手掛けていて、とりわけ「任侠流山動物園」はジャンルを超えた名作である。美内すずえ「ガラスの仮面」をモチーフにし美内に許可を取り口演した「落語の仮面」なども評判を呼んでいる。
立川談笑 ●たてかわ だんしょう●
東京都出身。1993年、立川談志に入門し、談生。1996年二ツ目昇進。2003年、談笑と改名。2005年真打昇進。二ツ目時代からテレビレポーターなどメディアで活躍。落語は古典、新作と多彩。とくに歴史背景などを調べ上げ、緻密に構成された「芝浜」「紺屋高尾」などが魅力。新作は「壷算」を巧みに改作した「薄型テレビ算」などもユニーク、また擬古典の新作も高評価を得ている。
入船亭扇橋 ●いりふねてい せんきょう●
東京都出身。2008年、入船亭扇辰に入門し、辰じん。2012年、二ツ目昇進で小辰と改名。2022年、真打に昇進し、十代目入船亭扇橋を襲名。花形演芸大賞など数々の受賞歴もある。古典落語の本流として活躍中。一方で江戸を舞台とした擬古典新作にも挑むなど、さまざまな挑戦も見せている。知的な高座姿を見せつつ、バカバカしい展開も自然に見せて笑わせる落語家らしい落語家。二ツ目時代スペース・ゼロ「B1寄席」にも度々出演した。
林家きよ彦 ●はやしや きよひこ●
北海道出身。2016年林家彦いちに入門し、きよ彦。2021年二ツ目。女流新作落語家として活躍中。身近な経験を活かし緻密にドラマを構築する新作落語などを自作し口演。戦いのスタンスは剣道だという、師匠ゆずりのパワフルさを常に持ち合わせている。スペース・ゼロ「B1寄席」「避難訓練寄席」に度々出演。
玉川太福 ●たまがわ だいふく●
新潟県出身。2007年、玉川福太郎に入門し、太福。入門してすぐに師匠が事故死するも、一門あずかりとなり、おかみさんで曲師の玉川みね子らの指導のもと修業を続ける。2013年季明け。一門の芸も継承しつつ、新作にも挑む。世代の違う会社の同僚の日常会話を面白く綴る異色新作浪曲「地べたの二人シリーズ」、国民的映画「男はつらいよ」の浪曲化などで注目をあつめる。文化庁芸術祭新人賞、渋谷落語創作大賞などを受賞。
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| プログラム |
◆落 語◆ 林家 きよ彦 『舞人』(まいんちゅ)
◆落 語◆ 入船亭扇橋 『我楽多堂』(がらくたどう)
◆落 語◆ 立川談笑 『テレビ買い』(てれびかい)
~仲入り~
◆浪 曲◆ 玉川太福 『悲しみは埼玉に向けて』曲師:伊丹明
◆落 語◆ 三遊亭白鳥 『未定』※当日のお楽しみ
お囃子/柳沢きょう
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| 作品解説 |
◆作品解説
落語のはじまりは、江戸中期(18世紀の終わり頃)、江戸の文化人や富裕町人が集まって、面白おかしい話をもちより披露したのがはじまり。それが話を表現する形が作られ「落語」となり、洗練されて「古典落語」となった。
その間、多くの落語が作られ、古典落語として継承されているものもあれば、消えていったものもある。そして、今でも落語は作られ続けている。それが「新作落語」だ。
時代の先端をゆく景色やアイテムをもちいたり、現代のテーマを語ったり、小説や漫画、映画などの影響を受けたり、実際の事件を描いたり、新作落語の内容もさまざま。中でも、1970年代後半からの初代三遊亭円丈は、自らのテーマやこだわりを、自身の言葉で描く新作で注目を集め、その意志は、新作落語を志す多くの落語家に継承されている。
●三遊亭白鳥「お楽しみ」
初代円丈の新作魂をっとも受け継いでいるのが、弟子の三遊亭白鳥だろう。円丈から「笑いの申し子」と呼ばれた白鳥の、何が出るかわからない、デンジャラスな爆笑落語をお楽しみください。
●玉川太福「悲しみは埼玉に向けて」(作・初代三遊亭円丈)
円丈作品の中でも最高傑作のひとつと言われる新作落語。東武日光線(現・スカイツリー線)の北千住駅を舞台とした1980年の作品。落語の名作を、太福が浪曲化して口演する。
●立川談笑「テレビ買い」
新作落語の中には、古典落語を現代風に改作した作品がいくつかある。改作も得意とする談笑が新たな笑いをお届する。
●入船亭扇橋『我楽多堂』(がらくたどう) 作・井上新五郎正隆
江戸(古典落語の世界)を描いた新作落語があってもいい。江戸時代を現代の視点で描いたり、まったく新しい江戸落語を作ったり、擬古典と呼ばれる、江戸の新作落語が人気を得ている。時代の感覚がずれたり、笑いのポイントがわからなくなり、消えてゆく古典落語もある、だから新しい古典落語も作ってゆかねばならないのだ。
●林家きよ彦「舞人(まいんちゅ)」
円丈の薫陶を受けた林家彦いちの愛弟子、きよ彦が、自らの感性で描く現代落語に挑む。どんな笑いをぶつけてくるのかが楽しみ。
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| 組合員特典 |
本公演は「こくみん共済 coop〈全労済〉文化フェスティバル2026」参加作品です。
こくみん共済 coop 組合員の方はご招待・ご優待をご利用いただけます。
■ ご 招 待 ■
合計25組50名様
受付期間:2026年1月6日(火)10:00~2月11日(水・祝)
■ ご 優 待 ■
〔 一 般 〕3,000円 ⇒ 優待価格 2,000円
消費税込・全席指定 ※未就学児入場不可


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| 鑑賞サポートのご案内 |
■ 受付にて筆談ボードをご用意しております。
■ 車いすのままご鑑賞いただけるお席をご用意しております。
■ 難聴者用ヒアリングシステム(磁器ループ)を受信できるお席をご用意しております。
※ご案内可能なお席には数に限りがございます。上記サポートをご希望のお客様はご鑑賞日の5日前までに下記お問い合わせ先までご連絡ください。
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| お問い合わせ |
スペース・ゼロ
〔 TEL 〕03-3375-8741(平日10:00~17:30)
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