新宿狂言Vol.15に取り上げた番組は「呂蓮」と「木六駄」です。
「呂蓮」では旅の僧が、「木六駄」では太郎冠者が思わぬ難儀に遭遇します。
両者が陥る状況は種類が違いますが、とんだ災難・苦難であることに相違ありません。
それぞれに悲喜こもごもの展開を新宿狂言ならではの構成・演出でお楽しみください。
狂言は本来「素手の芸」といわれますが、「木六駄」はその表現を象徴する曲です。
太郎冠者が蓑笠と竹の杖だけで、何もない舞台の上に「降りしきる雪の中を行く十二頭の牛の行列」を出現させるのです。
今回太郎冠者を演じるのは勿論、新宿狂言スーパーバイザーの野村萬斎。
祖父の故六世野村万蔵、父の野村万作(ともに人間国宝)の至芸・名演が語り継がれる狂言に挑みます。
なお、今回は20周年記念につき、解説に祝賀の小舞があります。
ライブ・パフォーマンス「狂言」の真髄。
どうぞご期待ください。 |