全労済ホール/スペース・ゼロ20周年記念 スーパーバイザー野村萬斎「新宿狂言Vol.15」
2009年2月12日(木)19:00/13日(金)19:00/13日(土)15:00/18:30 全席指定 6,000円 前売り開始2008年12月13日(土) 全労済ホール/スペース・ゼロ20周年記念 スーパーバイザー野村萬斎「新宿狂言Vol.15」
チケット取り扱い
スペース・ゼロ・チケットデスク  チケットぴあe  +(イープラス) https://www.spacezero.co.jp/ticket/
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主催 全労済ホール/スペース・ゼロ 協力 万作の会 制作 株式会社スペース・ゼロ 問い合わせ 株式会社スペース・ゼロ 03-3375-8741
「狂言」の現代性を追及するシリーズ 待望のVol.15

「新宿狂言」は、舞台美術や照明、音響、映像効果を取り入れた構成と演出によって、日本を代表する伝統芸能「狂言」の魅力を損なうことなく、狂言本来の面白さとともに現代に通じるテーマ性を浮かび上がらせようとする公演です。
和泉流狂言師野村萬斎とスペース・ゼロのコラボレーション企画として、1994年から始まり、今年で15回目を迎えます。
毎回、野村萬斎の斬新な構成・演出で表現する舞台は年齢を問わず幅広い層の皆さまから支持されて、能楽堂を離れて行う「劇場狂言」の草分け的な公演として継続しています。
昨年は「阿呆狂言会」と銘打って、舞台を四方から囲むアリーナ形式の客席によって観客の皆さんを巻き込んだ驚きの展開で大好評の公演となりました。


新宿狂言Vol.15  全労済ホール/スペース・ゼロ20周年記念

ついに待望の狂言「木六駄」が「新宿狂言」に登場!“災難・苦難もナンノソノ…” 

新宿狂言Vol.15に取り上げた番組は「呂蓮」と「木六駄」です。
「呂蓮」では旅の僧が、「木六駄」では太郎冠者が思わぬ難儀に遭遇します。 両者が陥る状況は種類が違いますが、とんだ災難・苦難であることに相違ありません。
それぞれに悲喜こもごもの展開を新宿狂言ならではの構成・演出でお楽しみください。

狂言は本来「素手の芸」といわれますが、「木六駄」はその表現を象徴する曲です。
太郎冠者が蓑笠と竹の杖だけで、何もない舞台の上に「降りしきる雪の中を行く十二頭の牛の行列」を出現させるのです。
今回太郎冠者を演じるのは勿論、新宿狂言スーパーバイザーの野村萬斎。
祖父の故六世野村万蔵、父の野村万作(ともに人間国宝)の至芸・名演が語り継がれる狂言に挑みます。
なお、今回は20周年記念につき、解説に祝賀の小舞があります。
ライブ・パフォーマンス「狂言」の真髄。
どうぞご期待ください。


第1部

■解説 石田幸雄/■小舞 野村萬斎■/狂言「呂蓮(ろれん)」僧 野村万之介/宿主 深田博治/妻 高野和憲/後見 岡聡史

あらすじ
宿の主人は、旅の僧の話を聞いて出家を願い出ます。僧は、主人が女房や親類に既に了解を得ていると聞き、髪を剃って出家させてやります。更に、名前をつけて欲しいと言われたので、蓮の字にいろはをつけた名をいくつか提案して、結局呂蓮坊と名づける事にします。そこに何も聞かされていない妻がやってきて…。

わわしい妻から逃れるために出家をしようとする主人が、妻に責め立てられて翻すところに、移り気な人の心の面白さが感じられます。洒脱味あふれる演技をお楽しみ下さい。


第2部

■狂言「木六駄(きろくだ)」 太郎冠者 野村萬斎/主 高野和憲/茶屋 石田幸雄/伯父 野村万之介/後見 月崎晴夫 

あらすじ
主人は、都の伯父へのお歳暮として、炭を六駄と木を六駄、それに上等の樽酒を届けるよう太郎冠者に命じます。雪の中、荷を積んだ十二頭の牛を追い、ようやく峠の茶屋にたどり着いた太郎冠者は酒を頼みますが、あいにく茶屋が切らしていたので、届けるはずの樽酒に手をつけ、茶屋と酌み交わすうちに全部飲み干してしまいます。更に酔った勢いで木六駄まで茶屋にやってしまい、残りの炭六駄をのせた牛を引いて伯父のもとへ行く太郎冠者でしたが…。

降りしきる雪の中、蓑笠をつけ、一本の追竹だけで十二頭の牛を追う太郎冠者の演技が見どころです。また、酒宴の際に酔態で舞う「鶉舞」など、狂言として重厚な構成の中に庶民の生活感情も描かれた秀作。故六世野村万蔵、野村万作の至芸と名演で有名な狂言です。




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