こくみん共済 coop ホール(全労済ホール)/スペース・ゼロは、全労済が社会文化活動の一環として設立した施設です。芸術文化活動をはじめ、多くのみなさまのご利用をお待ちしております>。

ゆれる大地・つながる・伝えるプロジェクト


日程

2017年2月19日(日)~3月4日(土)
11:00(初日14:00)~19:00(最終日17:00)

会場

全労済ホール/スペース・ゼロ B1ギャラリー

展示内容

「ゆれる大地・つながる・伝えるプロジェクト」では、震災から得た気づきを未来へ語りついでいくためのさまざまな取り組みを紹介します。

1.東北=<3.11メモリアルプロジェクト> http://311memorial.org
<3.11メモリアルプロジェクト>は「のこすプロジェクト」。東日本大震災では多くのものが失われ、すべてが跡形もなく瓦礫と化してしまいました。その瓦礫撤去が本格始動し、何もなかったかのように元通りになっていく中、写真や映像、証言、科学的データだけでは届かない、その場で感じられる・感じられた「モノ」を後世に残す必要性を直感し、仙台市と連携し、これを収集、保管。例えば原爆ドームのようなメモリアルとしての役割を担うねじ曲がった公共物など超現実的な「モノ」をあえて残し、自然の脅威などを後世に伝える活動を行っています。

2.東北=<3.11みんなのたまりばプロジェクト>「おしるこカフェ」
http://art-in.org/oshirukobook.pdf
東日本大震災により、住む家だけでなく、土地と結びついたコミュニティや文化とも切り離されてしまった被災者たち。仮設住宅、そして復興住宅への入居と、復興への道のりを歩みながらも、住む場所が変わるたびにそれまで積み上げた住民間の結びつき、コミュニティは奪われていきます。それを住民の主体的な取り組みによって最小限におさえ、コミュニティ再生を加速させる支援が、仮設住宅そして復興住宅で2012年から月に一度、休むことなくつづけられているおしるこを囲みながら住民同士が交流を行う「おしるこカフェ」です。かつて住んでいた土地の食文化を掘り起こすことで、人々が持つ、津波でも失われなかった文化的蓄積に光をあて、これを媒介にして新たな関係性を構築していく取 り組みは、熊本そしてインドネシア・アチェへとそのフィールドを広げています。

3.東北=<桜3.11学校プロジェクト> http://sakura-art311.net/
津波が到達した際の学校施設に千年の樹齢を持つという桜を植え、同時にさまざまなアーティストをフィーチャーしたアート・ワークショップを行うことで、津波の辛い記憶をポジティブな記憶に書き換えながら、ここまで逃げれば安全だというメッセージを、世代を超えて伝えていく試み。青森、岩手、宮城、福島の15箇所で実施。

4.熊本=<GAMADASE ART PROJECT>宮城熊本「伝えるプロジェクト」
http://gamadase2016.wix.com/mmix
MMIX Lab代表村上タカシの出身地・熊本で起こった大地震。東日本大震災での復興支援活動の経験と、熊本での現地ネットワークを活かし、アートによる熊本の復興支援を長いスパンで行っていくプロジェクト。熊本ベースを拠点にした緊急支援から避難所へのセラピー派遣、学習支援、そして仮設住宅への入居に合わせたコミュニティ再生支援と、被災地の段階に合わせた支援を現地NPOや各行政機関等と連携しながら行っています。

5.アチェ=<コミュニティアート・プロジェクトinアチェ>
http://miyato.info/communityart
2004年のスマトラ沖地震による津波で壊滅的な被害を受けたものの、復興をなしとげ、経済成長にわくインドネシア・アチェ。同じく東日本大震災の津波により甚大な被害を受け、復興途上にある東北の小学校との交流事業を行う地球対話ラボの新たな展開として、2016年から始まったのがアートによる被災地間交流です。アチェの巨大な震災遺構があるコミュニティで「おしるこカフェ」を開催、地元の若者たちとインスタレーションやオリジナルソングを制作し、震災体験を伝える試みをさぐるなど、言語や宗教など社会的背景が全く異なる土地同士が、震災体験を基点に共感しあい、知恵を出し合ってそれを伝えていく使命を分かち合う取り組みです。本展ではインドネシアで多数見られるワルン(屋台 )をモチーフにした「映像屋台」を設置、複数のモニターにより震災を伝えるさまざまな取り組みの映像を見せるとともに、アチェでのインスタレーションに使用した白い毛糸を再利用したインスタレーションを展示します。上映内容(予定):「おしるこカフェのつくり方」「俺の人生 イラスト版」「Arigato, sahabat(アチェ語日本語の震災を伝える歌)」「あの日(震災を伝えるラップ)」「創作民話 てんでんこ」ほか

【企画団体紹介】
一般社団法人MMIX Lab http://mmix.org/
既成の芸術の枠組みにとらわれず、アートと地域文化を結ぶ創造的芸術活動を実施。2011年東日本大震災以降は、津波でねじ曲がった公共物等を残し震災を後世に伝える「3.11メモリアルプロジェクト」や2016年熊本地震後はGAMADASE ART PROJECT(がんばれ熊本!プロジェクト) も展開中。
代表:村上タカシ (MURAKAMI Takashi)info@mmix.org

主催

全労済ホール/スペース・ゼロ 、 一般社団法人 MMIX Lab

助成

復興庁「心の復興」事業

協力

一般社団法人まちとアート研究所、一般社団法人アート・インクルージョン、
特定非営利活動法人コミュニティアート・ふなばし、
特定非営利活動法人地球対話ラボ、桜3.11プロジェクト実行委員会、
国立大学法人 宮城教育大学 村上タカシ研究室

お問合せ

全労済ホール/スペース・ゼロ
TEL:03-3375-8741(平日10:00~17:00)

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