アンデルセンの「みにくいアヒルの子」を題材に、英国人コンビがミュージカル化、美しい音楽、シンプルでヒューマニティ溢れる内容、洗練されたセンスで、英国各紙で絶賛され、「ライオンキング」「マンマ・ミーア」を抑えて、英国演劇界の最高峰、“ローレンス・オリヴィエ賞”最優秀新作ミュージカル賞に輝きました。時代を越えた普遍性は多くの人々を魅了し、世界各国で上演され続けています。ホンク!とは白鳥の鳴き声。個性溢れる俳優たちが、様々なキャラクターを一人何役も演じ分け、軽快に歌い踊る楽しいステージ。疎外されるみにくいアヒルの子を精一杯の愛情で包む母アヒルの歌は美しく、猫に連れ去られて道に迷い、時が経ち、疲れ果てて倒れたみにくいアヒルの子が、美しい白鳥に変わり、姿は違っても、家族、友達にかわりはないと歌うラストが胸を打つ。秀逸な音楽に珠玉のハーモニー。笑いと涙と驚きと心に残る音楽はミュージカルの真髄、見終わった時の爽快感は何物にもかえがたい感動を呼び覚まします。いじめ、差別、疎外、母の愛情、愛を求める子どものことなど現代人間社会の抱える問題を自然に巧みに盛り込んだ粋で上質な作品です。 |