「怒涛のおもちゃ映画特集」
上映時間:30分
製作年:大正~昭和初期
製作国:日本
構成:山﨑バニラ
大正時代から昭和の初頭、一般家庭にブリキ製の玩具映写機が普及し、フィルムを細かく切った玩具映画が上映されました。陸軍省の後援により制作された「マー坊」シリーズなど、戦時中の子供たちがどんなアニメを見て過ごしたのかを知る貴重な資料となっています。大正時代に流行したモダンガールが時代劇アニメに突如現れたり、普及し始めた自動車が馬のような動きをしたり、時代にも裏付けされた奇想天外な発想は今見ても新鮮です。今回は14作品を厳選してお届けします。
「弥次喜多 岡崎猫退治」
上映時間:14分
製作年:1937年(昭和12年)
製作会社:大都映画
製作国:日本
監督・原作・脚本:吉村操
ご存知、『東海道中膝栗毛』の弥次さん喜多さん珍道中。岡崎に現われるという噂の化け猫退治を引き受けるのですが、その特撮は爆笑もの。ヒロインを務めるのは元祖ぽっちゃり系コメディエンヌの大山デブ子。
「ボリシェヴィキの国における
ウエスト氏の異常な冒険」
上映時間:74分
製作年:1924年(大正13年)
製作国:旧ソビエト連邦(現ロシア)
監督:レフ・クレショフ
レフ・クレショフはソビエト映画の父的な存在とも言われている監督で「モンタージュ理論」や「クレショフ効果」の映画技法を生み出したことも有名です。モンタージュとは、とても簡単に言うと「編集」のことです。映画ならではの編集をきちんと理論だてた功績は大きなものがあります。
ソビエト連邦設立直後によく公開されたな…とハラハラするほど、民主主義も社会主義も痛烈に皮肉ったブラック・コメディです。山崎バニラならではのピアノ弾き語り活弁で、実験的ロシアン・コメディを存分にお楽しみください。
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